産地概要
竹田市荻町(おぎまち)は、かつて大分県の南西に位置する直入郡に存在した町です。
特産品のトマトと白水の滝で知られていた荻町は、2005年4月1日、直入郡久住町、直入町とともに竹田市として新設合併しました。
エリアには、滝廉太郎の「荒城の月」のモデルと言われている岡城址や、九重連山を要する阿蘇くじゅう国立公園、長湯・竹田をはじめとする、温泉等々自然豊かな観光スポットが点在しています。
久住山系の視野に広がる久住および飯田地域は、標高400〜500mの中山間地域と言われる高原地帯にあり、冷涼な気候であるため、コシヒカリを4月下旬に田植えをし、9月下旬には刈取りをするという県内でも他の地域とは異なる栽培が行われています。「ひのひかり」に関して言えば、現在では九州で豊富に栽培されていますが、大分県ではすでに20年前から取り組んでおり、その栽培の先駆は竹田市だと言われています。
「ひのひかり」概要
「ひのひかり」の特徴として、炊飯米はつやがあり、粘りが強い。
食味はコシヒカリに優るとも劣らないと言われる。玄米の粒形は中。粒大は小。耐倒伏性を持ち、いもち病抵抗性はやや弱いとされる。
食味の実力から、普及地帯は九州地方から北上し現在は、関東地方まで広がっている。生産量は全国で平成20年産で83万トン、品種別で第3位。近年は温暖化による高温障害が課題となっている。
米トレーサビリティ法
「米穀等の取引等に係る情報の記録及び産地情報の伝達に関する法律」
問題が発生した場合などに、流通ルートを速やかに特定するため、米穀等の取引等の記録を作成・保存すること、産地情報を取引先や消費者に伝達することを農林水産省が義務付けるものです。